子なし夫婦の住まいで悩むのは、まずは賃貸か持ち家か。
それと同時にマンションと戸建て、どちらにするか悩みますよね。
子なし夫婦の私たちは迷った結果、家を建てました!
この記事では家を建ててどうだったか、子なしの戸建てについてよくある疑問をまとめます。
マンションではなく戸建てにした理由
まずは私たちが戸建てにした決め手です。
- 猫と暮らしたかった
- 床暖にこだわりたかった
- 災害に強い家に住みたかった
- 周りの音を気にしたくなかった
結婚後から、ずっと保護猫を迎えると決めていた私たち夫婦。
ゆくゆくは犬も…と考えると、それにはどちらも戸建ての方が適していると思いました。
また、冷え性なこともあり床暖は絶対で、ヒートショック対策に全館空調ができるようにしたかったのです。
オール電化にして火災の心配やガス代を節約したいという思いもありました。
そうすると停電時困るので、太陽光発電も入れたい…
そう考えたとき、希望に合うマンションは見つけられませんでした。
それまで住んでいた賃貸で騒音トラブルに悩んでいたこともあり、一戸建てにすることが決まったのです。
子なし夫婦として戸建てを選ぶ疑問5つ
とはいえ、子どもがいないのに戸建てってありなのか?と不安に思うこともありました。

実際はそんな心配はいりませんでしたね
子なしで戸建ては持て余す?


子どもがいない夫婦だけじゃ、部屋数の多い戸建ては持て余すんじゃないか?と思いました。
家を建てる前は1LDKで不満なく住めていたからです。
実際建ててみるとその分家を小さくできて費用を節約できる、という利点になりました(笑)
我が家は二階建てですが、持て余している部屋はありません。
二人暮らし+ペットの想定なので、家の大きさよりも設備のグレードにお金を回せました。
ここは間取りや坪計算の工夫にもよりますが、二人に合った家というものは建てられます。
最初から子どもがいない想定であれば、人数の増減を気にしなくていいので間取りの自由度も上がります。
周りの目が気になる?
私はあまり考えたことがありませんでしたが、周りの目が気になるんじゃ?という話もあるようです。
戸建てだと、やはり子どもがいる家族で住んでいることが多いからでしょうか。
我が家の近所も、子どもがいないご家庭はいないように思います。
ですが実際住んでみると、まったく気になりません。
土地柄にもよりますが、地方住みの私の近所でさえ、最近は良くも悪くも干渉がありません…。



町内会の行事に参加して「二人で住んでます」と自己紹介しましたが、反応は「へー」くらいなものでした。
もしかしたら「これからできるのかも」と思っているかもしれませんが、まず「まだ?」と聞かれるほどの交流がありません(笑)
とはいえ挨拶したり、軽くお話したりする関係ではあるので、不自由なこともなく。
子連れ奥様の井戸端会議も見ませんし、どちらかというと大型犬がいるお家が大人気です。
我が家も「窓際の猫が見える」のでちょっとした話題らしく、むしろ猫について声をかけてもらえます。
おそらくこの気になるかどうかの問題は近所の世代や入居時期によるのだと思います。
昔からある住宅街だとコミュニティもできあがっていて、自分たちだけが他所から入る…になりがちとも聞きます。
新しい住宅街で数年内に建てた家ばかりとなれば、若い世代が多い傾向があります。
みんな越してきたばかりで、気楽なコミュニティになる可能性が高いです。
若い世代と、周りを含めて売り出している土地を狙っていきましょう!
土地選びについては下記記事の「賃貸、持ち家で悩まない!子なし夫婦の住まいは持ち家がおすすめ」にも詳しく載せています。


間取りはどう考える?


間取りについて悩むのは、おそらく子どもを持つ可能性のある夫婦が多いのではないでしょうか。
「今は子どももいないけど、将来できるかも・欲しくなるかもしれない」という子供部屋どうするか問題です。
我が家も「そういう可能性もあるかも」と思いながら建てました。
結果…ドアを外してオープンスペースとして使えるような一部屋を作っています。
現在は本や運動器具などが置いてあるフリースペースです。
もし万が一子どもができたら、そこにベットだけ置ける寝室にしようと思っています。
子なし夫婦もいろんなパターンがありますが、もしこの先も二人の可能性があるならば、フリースペース作戦をオススメします。
趣味部屋にしてみたり、ヨガマットをしいてみたり、使い方いろいろなので持て余すこともありませんよ!
庭やバルコニーって必要?
戸建ての象徴?のような庭。
家庭菜園や土いじりがしたいなら庭は必要不可欠で間違いありませんが、そうでもない場合。
遊ぶ子どもがいないならなくていいのでは?それならマンションでも一緒?と思いますよね。
これについてはあった方がいい!と答えたい!
理由は在宅時の【大人の】遊びの幅が広がるからです。
コロナ禍で痛感したこと…「在宅でできる楽しいことを増やす」の重要性です。
庭や広めのバルコニーがあると、こんなことができます。
- 夫婦でバーベキュー、炭火焼き
- カフェ気分で外ご飯
- 夜にお酒を飲みながら天体観測(地方限定?)
- ベランピング
- アウトドアリビング
いわゆるおうちアウトドアです。
我が家、実は庭がありません。すべて駐車場にしてしまいました。



手入れもできないし虫も苦手、アウトドアも興味ないし…なんて考えでした。
ただ庭はありませんが、坪数対策に【インナーバルコニー】を作っていて、これが大正解。
外遊びなんて興味なしと思っていたのに、在宅時間が長くなるとやりたくなってくるものなんですね…。
七輪で炭火焼き肉をしてみたり、外用のテーブル椅子を買って外で朝ごはんを食べてみたら…リフレッシュ感がすごかったのです。
結局今では、庭があってもよかったなあと思います。
これからまた同じような感染症がないとは限りませんから、もはやおうち時間の充実は在宅避難と一緒と考える、のもいいのではないでしょうか?
大人のおうちアウトドアを楽しむためには、広さよりも外からの目隠しが重要です!
そのためおすすめしたいのは【隠れ家的な庭とバルコニー】になります。
せっかく戸建てにするなら、ぜひおうち遊びも視野に入れてください!
死んだら家はどうするの?
子なし夫婦最大の疑問はこれじゃないでしょうか?
結論は死後事務委任契約を結んで遺言書を作成しましょう、です。
【死後事務委任契約】
自分(契約者)が亡くなった後のさまざまな手続き(死亡届の届け出類、葬儀関連、遺品整理など)について、第三者(主に司法書士・行政書士・弁護士などの専門家)に死後事務を委任する契約のこと
残された親戚たちに迷惑をかけたくないならば、これはもう必須です。
生前きちんと契約や準備をしておけば、家のあるなしはそこまで大きい問題ではありません。
また生前に契約する、家を担保に生活費や修繕費を賄えるローン、「リバースモーゲージ制度」もあります。
【リバースモーゲージ】
自宅を担保にして、そこに住み続けながら、月々・または一括で自宅を売った場合の金額を受け取り、死亡後に実際に自宅を売って返済するシニア向けローン
相続する子どもがいない子なし夫婦には、資産を無駄なく使える制度になります。
逆に兄弟や姪甥に相続したい場合もありますよね。
そんな場合に使える一例として、YES・NOチャートを作りました!


実際には、生前に家を売ってしまうリースバックなども制度もあり、選択肢はこれだけではありません。
またリースやリバースモーゲージを使わずに売却し、施設に入所することも考えられます。
いずれにしても、生前にきちんと相談し、死後のことをどうするか決めておくことが大事です。



家の有無だけの問題じゃないですよね
まとめ
夫婦二人だけなのに、戸建てってありなのかな?と思っていた私たちですが、結果大満足です!
- 間取りや大きさを工夫すれば、持て余さない二人にぴったりの家ができる!
- 周りの目は意外と気にならない!ただし年配者や古い住宅が多い地域は注意
- 間取りは子どもがいてもいなくても、開放できるフリースペースがあるとはかどる!
- 庭とバルコニーはあると楽しさ広がる!大人も楽しめるおうちアウトドアは気分転換に最高
- 相続人がいなくても、家の処分方法はいろいろある!生前に準備しておけばそこまで心配はいらない
あとはペットと楽しく暮らせるのが大きいですね。
ペットは人によっては、子どものような存在です。
我が家もそうですが、もはやペットのために戸建てを選んだ…といっても過言ではありません(笑)



我が家の猫は、子どもというより神ですが…
住まいを決める理由はそれぞれ。
同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。

