「夫婦だけで墓に入りたい!」最近はそんな話も聞きますよね。

はい!私たち夫婦がそうです!
子どもがいれば、夫婦だけの墓を作って子どもが墓守になって…となんとなく想像がつきます。
(子どもが入るかは置いておいて。入らなければ墓じまいすればいいだけです。)
しかし、子どもいない夫婦で二人だけの墓に入りたい場合はどうすればいいのか?
実際にお墓見学に行って、石材屋さん&お坊さん夫婦にお話を聞いてきました!
跡継ぎのいない夫婦は、どんな選択肢があるのかご紹介します。
子なし夫婦の墓の選択肢は6つ


子なし夫婦であれば跡継ぎ=墓守はいません。
基本的には「永代供養墓」と呼ばれるものを選ぶことになります。
【永代供養墓】
墓守の代わりに寺院や霊園管理者が供養(お墓の掃除・お参り)をしてくれるお墓のこと。
永代供養墓も様々な種類があります。
【通常の墓】個人墓
ごく一般的な普通のお墓です。
個人ごとに墓石を建てるので、土地代・墓石代がかかり、選択肢の中でもっとも高級なものになります。
契約期間内は個人墓で供養してもらえますが、〇回忌等一定期間後、遺骨を供養塔などに合祀される場合が多いです。
【合祀(ごうし)】
一つのお墓(供養塔・像)のスペースに複数の遺骨を納骨すること。他のご家族とご一緒することになる。
その場合、お墓も墓じまいとなり撤去されます。
撤去後は集合墓に入れてもらえる契約もありますよ。
【納骨スペースあり】集合墓
シンボルとなる石碑などがあり、一定の敷地内で個々に区切られたスペースに納骨するタイプです。
墓石代がかからないので、費用を抑えることができます。
〇回忌等の一定期間後、「合祀になるタイプ」と「ずっと個人スペースのタイプ」があります。
【納骨スぺースなし】合祀墓
集合墓の、最初から合祀バージョンです。
シンボルとなる石碑などが一つあり、納骨スペースがありません。
選択肢の中でもっとも費用が抑えられるタイプになります。
【立地がいい場合も】納骨堂
遺骨収蔵のスペースがある建物のことです。
ロッカーのような形や、自動で搬送されてくるものなど種類が多数あります。
かかる費用は利用期間ごとの使用料と、上記選ぶ種類によって幅があります。
こちらも一定期間後、合祀になるタイプがほとんどです。
【ロマンある】樹木葬
集合墓・合祀墓のシンボル石碑が木になったものです。
一人ひとつの木のパターン(個別)と、ひとつの木の周りに何体も納骨する(合祀)パターンがあります。
個別と合祀、樹木などプランによって金額に差が大きいです。
木の下で眠り、土にかえる形になります。
自然にかえる感覚が強い里山型・アクセスのよい都市型等さらに種類がわかれています。
また、種類によって一定期間後に合祀になるものもあります。
【海?宇宙?】散骨
遺骨を細かく砕いて撒き、自然にかえる自然葬の一つです。
以外にも永代供養に分類されるとのこと。
もはや二人で入る墓…ではない気もしますが、項目には入れておきたいと思います。
山や海がメインですが、中には宇宙の散骨?もあるようです。
一族の墓はどう考える?


二人のことは二人で決める!そう私も思います。
しかし現状、夫や妻の一族の墓がある場合がほとんどですよね。
そして子どもがいない夫婦だと、一族の墓に入るのが一般的なようです。
もし墓守が自分たち以外であれば、二人の墓を購入する相談だけでいいのですが…。
少し大変なのは、一族の墓守が自分たちの場合です。



子どもがいないので、最終的には自分たちが入る・入らないに関わらず、自分の代もしくは次で終わりです。
後継がいなければ墓守不在の無縁墓になりますので、どこかで墓じまいをしなければなりません。
存命であればそこに入る予定の両親、親族、兄弟と話し合いが必要です。
自分たちは別にお墓を購入する、一族の墓は両親が入ったあと墓じまいする…。
後々もめごとにしないために、購入前に親族との話し合いができるといいですね。
お坊さんに聞いた「お墓は心の拠り所」である話


これからはおひとりさまも増え、永代供養のお墓が増えてくると予想されています。
いろいろなタイプがありますが、お坊さんとお話して聞いた大事なことは
「お墓は心の拠り所。残された人にとってもどの形がいいのかで決めましょう。」ということです。
例えば夫婦で残された側が、故人のパートナーに会いたいと思った場合。
「合祀の永代供養で、パートナーがどこに眠っているのかわからない。墓標があれば…。」
なんて思ってしまうのは、大変さみしいものです。
逆に会いたくなっても、「お位牌もある。永代供養塔に拝めば十分。」と思う人もいるでしょう。
むしろ心の中で拝めば満足…かもしれません。



ちなみに我が家は、墓標がなくても家にちょっとした仏壇があるといいかな?と思っています。
お坊さんいわく、「お墓は故人だけのものではない」。
自分が残されたとき、残したとき、「どんな形だと心の拠り所となれるのか」でお墓を決めたいですね。
我が家は「合祀がない二人でいられる墓」が第一希望
私たちが見に行ったのは「合祀のない集合墓」でした。
芝生になっている集合墓エリアの中で、1区画購入し夫婦で入り、その後お寺が続く限り合祀しないというタイプです。
合祀はありませんが、一つの節目でもある33回忌を過ぎても、お彼岸やお盆にはエリアで供養して頂けるというものです。
探してみるとわかりますが、この集合で合祀のないタイプ、あんまり無いんですよね…。
多いのは33回忌までは夫婦のスペース、過ぎた後は合祀で供養、というタイプです。
この合祀をどう考えるかでも、お墓を決める指標の一つになると思います。
- 合祀かどうかはまったく気にしない「みんなと一緒でいい派」
- 最初は2人がいいけど、時が過ぎたら一緒でもいい「期限付き2人派」
- 永久に2人がいい!「ずっと2人で派」
見つけやすさは1番から順番に下がっていきます。



私は人見知りなので二人がいいと思う派です…あの世はどうかわかりませんが…
また、ペットと一緒に入りたいという希望もあるかと思います。
もちろん我が家もですが、なかなか難しい問題で…近いうちに別記事にする予定です。
まとめ
二人の墓に絶対入りたい!のであれば、生前からきちんと考えておく必要があります。
永代供養の選択肢は6つです。
- 通常の個人墓
- 個人スペースのある集合墓
- 個人スペースのない合祀墓
- 建物内にある納骨堂
- 木の下で眠る樹木葬
- 自然にかえる散骨
それぞれかかる金額も違います。
場所によって景観などで雰囲気が違いますので、まずは理想をイメージしてみるのもいいと思います。
また、合祀の有無も大きいポイントです。
- 合祀かどうかはまったく気にしない「みんなと一緒でいい派」
- 最初は2人がいいけど、時が過ぎたら一緒でもいい「期限付き2人派」
- 永久に2人がいい!「ずっと2人で派」
他の人と一緒もいいのか、あくまで二人なのか…夫婦ですり合わせましょう。
最終的には、お坊さんはこうおっしゃっています!
「お墓は心の拠り所。残された人にとってもどの形がいいのかで決めましょう。」
自分が他界する、相手がいなくなる…あんまり考えたくないですよね。
しかし話し合えるのは生きている内だけです。
いざその時がきても、葬儀や事務処理で多忙な上悲しみで行動できないことが多い…と石材店の担当者さんもおっしゃっていました。
まだ先のこと…もちろんそうであってほしいですが、人生何があるかわかりません。
興味がわいた今日、ちょっと夫婦で話してみませんか?
近くのお墓を探してみる